帰国に当たり一番辛いのが、同僚や友達との別れです。特に英語の先生コビーさんとご主人のヤンさんは、初めて帰国する事を伝えた時から今まで、会う度に別れを惜しんでくれるので尚更。この1ヶ月はオランダ北部に一緒に旅行に行ったり、家に招待し合ったり、食事に出かけたりと、残り少ないオランダ生活を一緒に満喫しています。
コビーさんとは初めは英語の授業だけの付き合いでしたが、ワインやクラッシック音楽などにも明るく、色々と教えてもらいました。雑談や授業の中で、日本人とヨーロッパの人の歴史観や考え方の相違などでは本音で話し、時にはぶつかったりもしましたが、だからこそ良い関係が出来たのだと思います。ヤンさんは会社の役員としての経験があり、オランダでの仕事の仕方、オランダの人との付き合い方なども色々と教えてもらいました。 上のお姉ちゃんが本当は日本に帰りたくない事を告げると、家で預かってくれてそこからオランダの学校に通えばよいとまで言ってくれましたが、現実問題としてはできません。本当に何から何までお世話になり感謝しています。そしていよいよ別れの時、コビーさんヤンさんも本当に楽しかったと我々にも惜しみない、感謝の言葉やプレゼントをくれました。 そして次には日本で会う約束をしています。コビーさんは大の飛行機嫌いで、初めは日本には絶対に行けないと頑張っていましたが、何とか説得をしたらだんだんその気になってきて、来年には日本に来てもらう約束を取り付けましたよ(笑)。 本当に感謝しています。またお会いしましょう! #
by samu222_arphard
| 2010-03-19 16:30
| オランダの生活
オランダを去る日が近づいてきて、最後にまた訪れてみたかった場所の一つがデルフトです。ここはオランダに来た次の日に同僚に連れてきてもらい、『ヨーロッパの街は何と素晴らしいのだろう』 と初めて実感した街です。フェルメールやデルフト焼き等で有名です。
今日は一人で来たのでのんびり。天気が良いので新教会に上ってみる事にしました。高さ108m、379段の狭い階段をひたすら上ると、絶景も去ることながら足がすくむような狭いスペースに背の低い柵。日本では考えられない安全対策に驚いたものでした。 まだ上まで展望台が続きますが、おっかないので途中までにしておきました。上を見上げると青空と相まって大きな時計が綺麗ですが異様にデカイ。 カリヨンの音を聞きながら、上から見下ろすデルフトの街並みは綺麗で新鮮です。マルクト広場の市庁舎と旧教会が小さく見えます。家の屋根のオレンジ色が印象的。 一番上の展望台まで行かなかった事に少し後悔しながらも、いつものカフェでいつものビール。ここに座って広場や教会を眺めていると本当に心が落ち着きます。 たぶんデルフトを訪れるのは最後となるので、しっかりと街を見ておきました。 次にフェルメールの墓がある旧教会へと向かいました。 実は旧教会に入るのは今回が初めてです。入り口で受付のおじさんと雑談になり、月末に日本に帰ることを話すと、残念そうに『オランダは好きだったか?家族もか?』と言われ勿論だと答えると、親切にも教会の中を案内してくれました。 そしてこれがフェルメールの墓… では無くて彼を称える石碑だそうで、本当の墓は名も無い小さなものでした。彼の絵を求めて色々な場所に行きましたが、初めて原点の地を訪れて何かホッとしたような気持ちになりました。 今日は天気が良くて本当に爽やかな陽気です。デルフト焼きとフェルメールの街デルフトに、またいつか戻って来たいと思っています。 #
by samu222_arphard
| 2010-03-18 05:20
| オランダの街
突然の報告ですが、今月の24日に本帰国します。帰国が決まったのは昨年の9月頃ですが、今まで報告する事を控えていました。オランダ生活も振り返れば早いもので4年を過ぎましたが、いよいよ終わりを迎えます。最近のブログの記事では、友達を招待したり招待されたり、色々な場所に出かけていましたが、実はそういう事情がありました。
上のお姉ちゃんはコチラの学校に沢山の友達が居るので、帰る事をとても残念に思っていますが、日本の希望する高校の試験にも合格して、この春からは日本の普通の高校生になります。下の娘は新たに中学校からのスタートですので丁度良かったのかな。 カミサンも現実をしっかりと受け止めています。私はと言うと、仕事の事では、景気悪化の影響が思いのほか大きく、最後はあまり楽しかったとは言えません。しかし、オランダの仲間達と、ヨーロッパばかりでなく、世界の人達と仕事が出来た事は誇りに思っています。 仕事以外でも友達が出来てきた所なので、ここで帰国する事は残念ではありますが、またいつかどこかで会う約束をしています。色々な方々が送別会を開いてくれましたが、ほぼそれらも終了し今日は下の娘の卒業式、明日がオランダでの仕事納め、後は引越しと最後のヨーロッパ旅行を計画しています。この1週間は忙しい日々が続きそうです。 またオランダ生活の総集編はその内にアップする予定です。先ずはご報告まで… #
by samu222_arphard
| 2010-03-15 15:20
| オランダの生活
今回ヴェニスに来て楽しみにしていたのがシーフードです。今回の3日間の滞在では一切肉を食べずにシーフードやパスタ、ピザなどのイタリアンを楽しみました。コビーさんやグラシュカさんからはレストランではボラレないように気を付けて!と注意されていたので、調子よく日本語で話しかけてくるレストランはパスです。こういう所は危ない危ない。
もっぱらガイドブックに載っているレストランを探して入りました。うわー、久しぶりに見るシーフード!どれも美味しそうです。ショーケースから美味しそうな物を選んで食べました。 先ず飲み物はビールにワイン、前菜は、かに味噌タップリのカニのサラダとタコのマリネ。 そしてメインはイカ墨が入ったイカ煮、あさりタップリのスパゲティー、色々な魚介類のフライ盛り合わせなどなど… 毎日同じような物ばかり食べてました。値段はオランダなどよりも高めですが、どれも美味しく満足なのでOKです。家族みんなで幸せ気分。 土産屋では早速つり銭ゴマカシ。下の娘が4€のキーホルダー買って10€払ったら、5€札+20㌣のおつり、お姉ちゃんが代わりに20㌣返して 『おつり違ってますよ』 と言うと 『アーゴメンゴメン、ハイ1€』 と裏返しで50㌣のバック。まだやりますか?私が 『あのー 我々ユーロ使い慣れてるんですけど…』 と言うと最後は観念して1€返してくれました。後は英語が判らない振り… せめて子供からは止めようよ。悪気が無いのが困った物です。 ヴェネチアでは中世より職人による手工芸が発達していて、その伝統が今でも生きています。その一つがカーニバルで使う仮面です。街のどこででも売ってますが、ある店では『Made in China ではありません』 ?の看板。やはり安い物はそうなんですね。 娘達はお小遣いで多分 Made in Chinaの物を、家には飾りとして Made in Venezia の物を買いましたよ。全体的にレストランは高めですが、土産物は安いかな… もう一つの有名な手工芸のお土産がヴェネチアングラスです。 値段はピンからキリまでありますが、少し変わった柄の皿を見つけて記念に購入しました。家までは割れないように大事に手荷物で持って帰りましたよ。 ヴェネチアの街のみやげ屋さんなどを、冷やかしながらのそぞろ歩きは楽しいです。 #
by samu222_arphard
| 2010-03-10 15:39
| ヨーロッパの旅行
グラシュカさんを空港に送り、その後日本からのお客さんと夕食を食べてと、忙しい日々が続きましたが、次の日の朝一番、2泊3日でヴェニスに行ってきました。
ヴェニスはイタリアの北東に位置し、アドリア海に面しています。中世にはヴェネツィア共和国の首都として盛えた都市で、「アドリア海の女王」「水の都」「アドリア海の真珠」などの別名をもっています。オランダからは飛行機で約1時間半ですが、待ち時間や空港からの移動も含めると5時間以上掛かりました。 ここはサン・マルコ小広場で左が鐘楼、奥がサンマルコ教会、右がカ・ドーロ宮殿です。 2日目は抜けるような快晴で、コートが要らないような温かい陽気になりました。 大潮、気圧の変化、そしてアドリア海を南から吹く風の3つの要因が重なると、高潮が起こり、ヴェニスの街中まで水が入り込み、特に一番低いサン・マルコ広場は水没します。その時、広場や道路には臨時の高床が組まれ、通行を確保しています。 こういう稀な機会に遭遇できてラッキーですが、移動には不便です。地元の人やお巡りさんは長靴を履いていますが、簡易長靴も売っていましたよ。将来、ヴェニスは街全体が水没の危機にあるようで、現在沖に堤防を建設する計画があるようです。 ヴェニスの街には車の乗り入れは禁止だし、自転車も見かけませんでした。交通の手段は船と徒歩のみです。これは有名なゴンドラですが、主に観光用です。 街ではゴンドリエーリ達が客引きをしたり、バーで談笑したり正にヴェネチィアの顔。 街中の移動にはヴァポットという水上バスを使います。1.5日間乗り降り自由のパスを買ったので、気軽に街を移動できます。その他タクシー、荷物を運ぶトラックもみんな船です。 水上バスからの景色も最高です。今日は天気が良くて8℃暗いあるでしょうか。駅からサンマルコ広場までゆっくりと流れる大運河には12~17世紀の建物が立ち並んでいます。 高さ約100mの鐘楼に登ってみました。ヴェネチィアの街とラグーナの眺望が素晴らしい。 ドゥカーレ宮殿とサン・マルコ寺院側の眺望。 ヴェネチィアの街は今まで訪れた事が無い、水に囲まれた特別な街です。期待以上に素晴らしい景観で、娘たちも感激して好きな街の一つにランクインしていました。 もちろん夜も色々と動き回りました。この橋は大運河に掛かる橋の中でも一番大きいリアルト橋。みやげ物屋やレストランが多くある地区で、この橋からはゴンドラが行き交う姿を見る事が出来る絶好の写真スポット。街の治安は良さそうですが、夜に比較的早く店が閉まってしまうのが残念です。観光シーズンじゃないからかも知れません。 次はヴェネチィアのお店や食べ物などを紹介します。 #
by samu222_arphard
| 2010-03-08 14:02
| ヨーロッパの旅行
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『Goede middag!』 (フディ ミダ)とはオランダ語で 『こんにちは!』 と言う意味です。初めての海外赴任先のオランダで体験した事、感じた事を、徒然なるままに記していきます by samu222_arphard カテゴリ
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