マーストリヒト 2009.10.24

白い街トールンから南に40km南下して、オランダ最南端に位置するリンブルグ州の州都マーストリヒトに来ました。家からは210kmの距離です。マーストリヒトは紀元前50年のローマ人の入植に遡る歴史をもつ、オランダ最古の町です。ここはドイツ、ベルギーの国境とも近くて、街にはオランダ、ドイツ、ベルギーナンバーの車が入り混じっています。
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右側の教会がオランダで最も古い教会の一つ聖セルファース教会で、地下室の一部は6世紀から造られ始めたそうです。左側の赤い教会が高さ70mの聖ヤンス教会。かつては牛の血でこの赤色を染めたそうですが、赤い教会は初めて見ました。
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オランダ随一の美食家が集まることから、グルメの町とも呼ばれています。雰囲気は陽気で明るく、カーニバルやクリスマスもオランダ北西部より華やかにお祝いします。
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街の名の由来は「マース川を渡ったところ」にあることから、マーストリヒトと呼ばれるようになりました。この橋は13世紀に作られたオランダ最古の橋の一つ聖セルファース橋。
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橋の感じはベルギーの様です。橋を渡るとチョコレート屋さんがあるはずなのですが…
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ありました!小さなチョコレート屋さん。ここのチョコレートを食べた故レーガンアメリカ大統領が、美味しかったと手紙を送ったと言う逸話が有る店で、店頭には大統領の写真が飾ってありました。何種類かのチョコレートを選んで買いましたが、美味しかったですよ。
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マルクト広場の中央に1664年に建てられた市庁舎があり、塔には43のベルを持つカリヨンがあり、決められた時間になると妙な?音を奏でるそうです。
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またマーストリヒトの名を世界的に知らしめたのが、1992年2月7日に調印された欧州連合条約(通称マーストリヒト条約)。翌年11月の欧州連合(EU)の発足に先立つもので、通貨EUROの導入も盛り込まれており、歴史的に重要な条約がここで結ばれました。
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老舗の洒落たワイン屋さんを発見、この辺りはオランダのワインの産地でもあり、初めてオランダ産のワインを購入してみました。オランダワインは希少で白が主流のようです。
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古くから政治、交通、商業の要所として栄え、またドイツとベルギーへ直ぐ近くという土地柄から、他国の影響を色濃く受けてきて、オランダの他都市とは違った雰囲気を味わう事ができる街でした。
by samu222_arphard | 2009-10-31 15:20 | オランダの街
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