冬のフリースランドに行ってきました。日本では馴染みが無いと思いますが、フリジア語を話す人達がいて、北欧の雰囲気が漂う… というと何処の国でしょう?実はここはオランダなのです。オランダ北部にある世界最大の堤防 『締め切り大堤防』 を渡ると、そこがフリースランド州です。州の面積はオランダ一番で、さらに牧歌的な雰囲気が味わえます。
家を出るときは、雪が凄く降っていて、車は雪と氷で真っ白でしたが、大堤防に着く頃には天気が良くなって来ました。大堤防までは家から約1時間のドライブです。堤防途中の展望台から見る景色は最高ですが、寒くて20秒もいればもう充分です。 ここはアイセル湖、とはいっても海をせき止めて作った湖なので見た目は海そのものです。流氷のような大きな氷の塊が、海に浮かんでいました。こんなの初めて見ました。 この大堤防、長さは30km以上もありますが、更に北へ向って走ると、目を見張る様な光景が… 湖一面が凍ってその上に雪が積もったので、南極の様な壮大な景色が現れました。湖岸には凍ってせり出した氷が割れて高く積みあがっています。 寒いの我慢して来た甲斐がありました。そしてしばらく走りスネークと言うガイドブックにも出ていない小さな街に来ました。ここは下の娘が学校の交流で来た事がある街で、今でも友達とメールの交換をしていて、家にも泊まってもらいました。今回はアポ無しで来たので、会いませんでした。綺麗な景色… 家から手前は凍った運河に雪が積もっています。 これはスネーク名物の水門です。暖かいオランダもいいけど、凍りついたオランダの街も綺麗です。でもどこの地面も凍っていてスベルスベル… 余談ですが、この冬滑って転んだオランダの人達17000人が病院に担ぎ込まれたそうですよ。 次は、フリースランド州の州都、レーワールデンに移動します。 #
by samu222_arphard
| 2010-02-05 05:25
| オランダの街
警察の自転車の写真を撮ってたら、私達も一緒に撮ってイイワヨ!とお巡りさん。
それではハイ・チーズ!っと あーっ 危ない!風が吹いて自転車が倒れそうに… 直ぐに(何も無かったような顔をして)ハイ、どうぞ!って目つぶってますけど… 平和でのどかな国、オランダです。 #
by samu222_arphard
| 2010-02-03 04:30
| オランダの生活
昨夜のパーティーの最後に、ユリアさんが勧めてくれた強い酒のお陰でぐっすりと眠れたようです。今日はみんなで、シュチェチンの街に買い物に行く予定です。その後ベルリンまでは、自分達で列車で帰るというと、異口同音に無理だから車で送ってくれるとの事。
朝食はグラシュカさんと娘のユリアさんがパンとポーランドのハム、チーズなどを用意してくれました。その上ベルリンに行く途中でお腹が空いたら食べてと、サンドウィッチを作ってくれました。至れり尽くせりで申し訳ありません。みんな寝起きの顔なので写真は無し。 11時にステファンさんが迎えに来て、この家とはお別れです。本当は何日でも泊まって行ってと言われていたので、1泊だけなのでグラシュカさんはとても残念そうです。でも本当に僕らの家族を気に入ってくれたようで、我々にとっても有難いことです。 街に行く途中、昨夜食べて美味しかった物などを、ゴシアさんが買って来てお土産としてプレゼントしてくれました。みんな親切で気を使ってくれています。この宣伝はグラシュカさんが所有している、語学学校の広告だそうです。英語、ドイツ語… 中国語もありました。 この街に日本人はいないと言うように、すれ違うと結構注目されています。グラシュカさんは、街では顔らしく、大学の教授や学校の先生など何組もの人達に会い、我々を紹介してくれました。娘に、日本のお客を連れて街を歩くのが誇らしいと言っていたそうです。 昨夜カミサンがポーランドの食器が好きで集めていると言うと、それを売っている店に連れて行ってくれました。沢山の種類にカミサンは感激、しかもオランダで買うよりかなり安かったようです。ちなみにポーランドの通貨は、我々に馴染みの無いズウォティーです。 こんな素敵なチェストも約300ユーロだとか… 持って帰れないし。 昔の共産政権時代の建物は、みなこのようなグレーの建物だったそうです。民主化する前からのこの20数年、パンや肉を買うのに2時間も並んでいた時代から、何でも手に入るようになった現在までの私達の変化を想像できる?と言う言葉、重たかったです。 グラシュカさんは上のお姉ちゃんにくっついて、色々喋っていました。もう本当に親しい間柄になったようです。将来は海外に行きたいの?お父さんは何と言っているの?また遊びに来なさいね、将来スペイン語を勉強しなさいな… お姉ちゃんも嬉しそうです。 オランダにも無いような大きなショッピングセンター、クリスマスが終わっても依然多くの人で賑わっています。ここでは洋服から雑貨など何でも揃います。世界全体の景気が落ちていても、ポーランドは元気が良いというのが判ります。雰囲気はドイツや日本の様。 特に洋服や雑貨類は買うものが無かったので、早めに次の目的地ベルリンまで行く事にします。送ってくれる、グラシュカさんとステファンさん以外はここでお別れ。1泊しかしませんでしたが、本当に親切にしてもらいました。またどこかで会いましょう! みんなと別れた後ステファンさんの車で、グラシュカさんも一緒にまたベルリンまでの180kmを送ってくれます。年末も押し迫った大切な時間なのに、本当に申し訳ない限りです。車の中でもとても名残惜しいようで、カミサンや娘達などともたくさん話していました。 もし飛行機の中で会わなければ、ポーランドは一生意識しない国で終っていたでしょう。しかし僕にとって未知だった悲しい歴史を辿ってきた国の人達が笑い、楽しみ、悲しんでくれる普通の人達だという事を知りました。『一期一会』 の言葉の意味を教えてあげたら、素晴らしい言葉だと感激してくれました。これからも良い友達でいられる事でしょう。 ステファンさんはホテルまで送ると言ってくれていますが、道が不慣れなためにベルリンで迷ってしまいました。何としても夕食までにポーランドに戻って欲しかったので、途中で降ろしてもらう事にして、ホテルまではタクシーで行くことにしました。本当に何から何までお世話になり感謝感激です。私が感じたポーランドについてはまた別な機会に… 夕方6時にはホテルにチェックインして、夕食がてら街に繰り出しました。夕食の後、グラシュカさんに電話すると、無事にシュシェチンに帰り、家族と夕食を食べてるとの事で安心しました。我々の旅行も残す所後2日、最後の街ベルリンを楽しみたいと思います。 #
by samu222_arphard
| 2010-02-02 04:15
| ヨーロッパの旅行
今日はポーランドのグラシュカさんの家に招待されています。ドレスデン9:04発の列車に乗りベルリンへは11:17に到着。ベルリンの駅までは車で迎えに来てくれる事になっています。予めe-mailで予定は伝えてあるのでたぶん大丈夫でしょう。
列車の中では少々心配でしたが、定刻通りベルリンの駅に着くと、グラシュカさんと飛行機の中で会ったもう一人のゴシアさんが本当に待ってくれていました。私と上の娘は感激の再会、カミサンと下の娘は初対面です。熱烈なハグを受けてから駅の外に出ると、大きなベンツのミニバンでゴシアさんのご主人のステファンさんが待っていてくれました。 180kmの距離をポーランドからベルリンまで、みんなで迎えに来てくれるとは感激です。グラシュカさんもゴシアさんも本当に嬉しそうです。車の中では今回の旅行の事や家族の事等を沢山話しました。途中、ゴシアさんが朝早くおきて用意してくれたボルシチスープや、野菜サラダ、ピロシキなどのポーリッシュ・ランチを美味しく頂きました。 そして約2時間のドライブの後、ドイツの国境を越えて初ポーランドです!一度グラシュカさんの大きな一軒家に寄り、娘さんなどを連れて街の観光に出かけました。 グラシカさんは我々の訪問にあたり、親友のゴシアさん夫妻、ワルシャワに住む娘の臨床心理学者のユリアさん、オランダからはロッテルダムに住む、精神科医のトニーさんとその娘さんを招待してくれていました。一番左の人がグラシュカさん。丁度風が吹いて… シュチェチンはポーランド北西部のドイツとの国境沿いにあります。バルト海に面しており、ポーランド第2の規模の港湾都市で機械工業などが盛んです。 ガイドは専らステファンさん。彼は船のモーターを作る会社の経営者で、以前は船乗りをしていたと言う屈強なポーリッシュ。シュチェチンのガイドを始めると止まらなくなります。 色々な観光名所に連れて行ってくれて説明をしてくれますが、少々の歴史の知識位じゃポーランドの歴史を把握する事は出来ません。結構単語や人名が判んないし… ここは昔のお城の時計台ですが、こんなモダンな形の飾りは始めて見ました。 城内の拷問の展示物で遊ぶオランダから来たハナと、それを笑って見ているゴシアさん。意外とキャラクターが明るいので安心しました。旧東欧の時代や第二次世界大戦の時の話は、嫌がるのかと思っていましたが、意外とオープンに話してくれました。 街の中にはポーランドの象徴、鷲の紋章や像をたくさん見かけます。シュチェチンの街は昔の東欧の雰囲気を残すグレーの色の建物と、新しく開発が進んだモダンなビルが同居しています。しかし思った以上にシュチェチンは大きな街です。 友達が経営する1909年開館の、世界で一番古い映画館に連れていってくれました。本当?と思っていたら… ギネスブックの登録証がありました。そしてオーナーが出てきて、我々に館内を案内してくれました。見学後、別れ際に 『また後で』 とオーナー。えっ、この人もパーティーに招待してるんだ!? ワーォ!何だか大変な事になってきたぞ! 観光の最後は22階建ての夜景が綺麗なカフェに連れて行ってもらいました。この状況下で本当はビールを飲みたかったんだけど、ステファンさんが運転で飲めないので、僕も水を頼んだら、『何でアルコール飲まないの?』 とグラシュカさん。その時彼女の顔は、『ハハー、これが日本人の遠慮なのね』って顔でチェックされてしまいました(汗)。 観光を終えてグラシュカさんの家に戻ると、ポーランドの女性達は勝手が判っていて、整然とパーティーの準備が始りました。今日は日本人のお客さんが来るので、仲の良い友達を招待しているようです。その内にお客さんが集まり、総勢14名になりました。 ワインでの乾杯の後、ポーランドの家庭料理をたくさん振舞ってくれました。前菜のサラダ、ヌードル入りのスープ、餃子に似たパイ、七面鳥を煮たもの等ワインと一緒にどれも口に合い美味しい。娘のユリアさんはよく気がつき、いつも話しかけてくれます。もう見るからに才女という感じですが、英語が無茶苦茶早くて難しい(汗)。 オランダの人もホーム・パーティーは好きですが、メインは家族や親戚などです。一方ポーランド式はお友達や近所の人達を呼んでよく行うようです。そしてもう一つの特徴は女性達は物凄く良く喋ります。本当に笑っちゃうくらい喋る喋る!我々からするとオランダ人も良く喋りますが、オランダ人のトニーさんも付いていけないようです(笑)。 我々がいるのでみんな英語での会話ですが、ポーランドの特に若い人は英語を話す人が多いようです。と言うか今日の人達はみな上流階級なんだと思います。ポーランドの歴史や習慣、食べ物の事やオランダでの生活の事、日本の事など沢山話しましたよ。 モデルの様なサンドラさんは、弁護士を目指して平日はベルリンでドイツの法律の勉強、休日はポーランドの法律を勉強しているそうです。控えめな性格で、勉強もよくする姿を見て上の娘も刺激を受けていました。 下の娘はオランダ語が少し話せるのでハナが懐いて一緒にお土産で持っていった、けん玉や折り紙、ゲーム機などで遊んでいました。 グラシュカさんが子供の頃の写真を見せてくれました。当時の社会主義の時代でも家の中ではクリスマスツリーを飾り、明るく華やかな顔をしている家族との写真が沢山ありました。しかし厳しく統制された社会では、迂闊な発言が命取りになる時代だった事、当時東ヨーロッパしか旅行が許されなかった事、肉を買うのに何時間も行列で待った話、社会主義体制から民主化した時の話など沢山聞かせてくれました。ステファンさんのお父さんは、彼が7歳の時に共産党員に殺されて、14歳から働かなければならなかったそうです。こういう話を直接聞くと、そう遠くない昔の現実の話だと身につまされます。 パーティーは0時位に終わりましたが、本当に楽しい時間を過ごしました。今日は泊まりのお客さんが沢山ですが、我々には自分の部屋を提供してくれて、自分はソファーで寝たようです。何だか今日は色々な人と会ったり、初めてもポーランドだったりと目まぐるしかった1日でしたが、一生忘れない思い出に残る日になりました。 #
by samu222_arphard
| 2010-01-30 14:24
| ヨーロッパの旅行
ミスター 2m ことリック君と彼女のレネーさんが訪ねて来ました。久しぶりに会うリック君は相変わらずデカイ!カミサンが彼らのために日本食ランチを用意してくれました。
去年の夏には日本に行ったそうで、僕らの家にある日本文化に興味津々。今オリガミに夢中。彼は日本のことには詳しいけど、オランダの事は僕の方が詳しかった! リック君は歴史の先生、彼女は写真家、今度写真の撮り方を教えてくれるそうです。 ミスター2mも高いけど、ミス1.8mもオランダでは普通です。僕も日本じゃデカイけど… この夏は東京に1ヶ月間2人で行くそうです。僕らも日本で会えれば良いんだけど… 僕らの家にある日本の文化を沢山吸収して、帰って行きました。 #
by samu222_arphard
| 2010-01-25 05:09
| オランダの人
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『Goede middag!』 (フディ ミダ)とはオランダ語で 『こんにちは!』 と言う意味です。初めての海外赴任先のオランダで体験した事、感じた事を、徒然なるままに記していきます by samu222_arphard カテゴリ
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