景気対策に取組む違い 2009.02.21

現在オランダでも国際的な経済危機の影響が出てきていて、今年の経済成長はマイナス3.5%と下方修正、これに伴う失業率も来年には8.75%にまで上昇し、失業者数は70万人近くになると言う。しかしここからがオランダらしい所、オランダ社会・文化計画局(SCP)による調査結果によれば、2008年第4四半期の政府への信頼度は大幅に上昇したそうだ。過半数(55%)のオランダ国民は内閣と国会を信頼するとしている。これより3ヶ月前には信頼度は44%だった政府への信頼度は、金融危機を発端とする経済の悪化にともない上昇していると言う。

一方の日本の内閣や国会は言わずもがな、酔っ払っての記者会見や不適切な発言などニュースで報道される通りの体たらくである。政府を信頼するどころか、野党や報道機関などが、寄ってたかって揚げ足取りや批判ばかりで首相や内閣の足を引っ張っている。政権交代しても経験の少ない新与党が、本当にこの未曾有の世界同時不況に太刀打ちできるかどうか?経済の悪化はとても早くて、ぐずぐずしている時間は無いのです。

ねじれ国会の影響もあると思いますが、今の日本は『木を見て森を見ず』の状態で、世界はこの景気対策に対して躍起になっているのに、議員の保身や不始末の事後処理、政権交代という自分達の事ばかり、本来の景気対策の仕事は全然出来ていないと思います。首相はコロコロ変わるし、世界第2位の経済大国日本ですが、的確な景気対策が打てないと、世界から取り残されていきそうで心配しています。外国で働いている身としては歯がゆいばかりです。このピンチの時こそ国民が一丸となって、乗り切っていかなくてはならない時だと思います。
by samu222_arphard | 2009-02-21 05:45 | オランダの生活
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